災害時の輸送体制を強化 トールエクスプレスジャパン株式会社と協定を締結

災害時における支援物資等の輸送体制を強化するため、品川区はトールエクスプレスジャパン株式会社(本社:大阪府大阪市中央区本町3-4-8)と「災害時等における輸送業務等の協力に関する協定」を令和5年2月9日に締結した。

大規模災害が発生した際の備蓄物資・支援物資の輸送手段や、物資の受け入れ・仕分け等の中心となる地域内輸送拠点の確保は、区の急務である。今回、阪神淡路大震災や東日本大震災において、支援物資の輸送等の実績のある同社と協定を結ぶことで、災害時の総合的な輸送体制を強化する。
協定内容には、備蓄物資・支援物資の輸送だけでなく、同社が管理する施設の地域内輸送拠点としての提供や荷役作業等に必要な人員の派遣、資機材の供給も含む。
また、同社には、令和4年度より、備蓄物資の輸送や管理業務を委託しており、区の備蓄倉庫や避難所の位置、輸送経路や備蓄物資の内容等の把握も進めている。平常時における防災訓練等への協力も期待され、さらなる官民の連携強化に努めていく。

協定書にサインをした森澤区長は、「過去の震災においてさまざまな実績を有する事業者と協定を結ばせていただくことにより、災害対応力の向上に向けて大きく前進したと考えています。今回の協定締結を機に平常時から災害時まで一貫した連携の強化をお願いします」とあいさつ。
また、トールエクスプレスジャパン株式会社 山本 龍太郎 代表取締役社長は、「今回、協定を締結したことで、大きな責任とやりがいを感じています。今後もさらなる社会貢献に資するため、災害時の物流支援を企業使命とし、重点的に取り組んでいきます」と思いを話した。